簿記

【簿記】当座預金とは?意味や特徴をわかりやすくお話しします!

今回は当座預金についてのお話をします。

みなさん普通預金や定期預金はなじみがあるかもしれませんが、簿記をはじめたばかりの方は当座預金という言葉はあまり聞きなれないかもしれません。

でもこの当座預金、簿記の世界では頻繁に出てきます。

ではどういった意味特徴があるのでしょうか?

ということで簿記勘定科目当座預金とは何なのかわかりやすく解説します。




Contents

【簿記】当座預金とは?

それでは当座預金の意味や特徴についてお話をしていきます。

読み方は「とうざよきん」と読みます。

英語では「Checking accounts」になります。

chechkingのcheckは小切手を振り出す、accountは預金口座という意味です。

小切手を振り出すための預金口座とうことですね。

定期預金の意味をわかりやすく

当座預金は普通預金・定期預金と同様、預金の一種です。

預金とは銀行などの金融機関にお金を預けることです。

当座預金は小切手や手形を使って預金を引き出す業務用の口座です。

取引が増えていった際に現金だけでやり取りをするのは大変ですよね?

そういった時に会社は当座預金が使えるととても便利で重宝するんです。

預金を利用すると現金を持ち運んだりする必要がないので誰かに盗まれたり、失くしてしまったりすることもないのでメリットは多いです。

ただ、当座預金は普通預金や定期預金のような利息は付きません。

小切手や手形を窓口に渡してはじめて現金化されるため、普通預金のようにATMで引き出したりすることもできないんです。

利息が付かないってメリット少ないんじゃないの?

と思った方もいるかもしれません。

でも多くの取引を小切手でやり取りをすることにより、手続きをスムーズに行えることと、
多額の現金を持ち歩く危険がなくなることは会社にとってはかなりのメリットになります。

関連記事:普通預金・定期預金・当座預金の違い!銀行口座の特徴を確認しよう!

当座預金を開設

当座預金を利用するにはまず銀行に行って当座契約を結び当座預金口座を開きます。

そしてお金を預けます。

当座預金を開設すれば小切手で買掛金や未払金などの支払いをすることができます。

小切手を振り出して支払う

まず、銀行からもらった小切手に支払う金額を記入し、サインをします。

そして、取引先に渡します。

取引先は銀行の窓口に行って小切手を渡すと現金を受け取ることができるという仕組みです。

・当座預金口座を開設

・お金を入金

・商品を購入する時に小切手を振り出して支払う

・取引先が小切手を銀行に持って行って現金を受け取る

関連資料:小切手や手形を振り出すってどういう意味なの?

 

当座預金は当座借越ができる




通常、預金は限度額以上の引き出しはできませんよね。

でも当座預金は銀行と契約し、借越限度額を設定することにより、限度額の範囲までなら残高以上の引き出しができるようになります。

その契約を当座借越契約と言います。

設定された当座借越の金額を借越限度額と言います。

 

当座預金についてさらに深堀り

当座預金は資産・負債・純資産・収益・費用の5大要素のうち、資産の勘定科目になります。

資産は財産の事を言い、当座預金も現金や普通預金などと同じように会社にとって財産になります。

当座預金は資産の科目当座預金は資産の科目

当座預金は資産ですので、仕訳の際に増加した時は左側(借方)に、減少した時は右側(貸方)に記入します。

 

当座預金の使い方

それでは実際に当座預金科目を使った基本的な仕訳をしてみましょう。

例1)当座預金口座を開設し、現金850,000円を預け入れた。

この時の仕訳をしてみましょう。

まず、当座預金口座を開設し、現金を預け入れたので当座預金科目を増加させます。

当座預金は資産なので増加させる時は左側(借方)に記入します。

借方 金額 貸方 金額
当座預金 850,000    

続いて現金を減少させていきます。

現金も資産ですので、減少する時は右側(貸方)に記入します。

借方 金額 貸方 金額
当座預金 850,000 現金 850,000

以上で当座預金に現金を預け入れた仕訳は完成です。

 

例2)商品450,000円分を仕入れ、小切手を振り出して支払いました。

この仕訳をしてみましょう。

まず、商品を仕入れたので仕入科目を使って計上します。

仕入は費用の科目なので、増えた時は左側(借方)に記入します。

借方 金額 貸方 金額
仕入 450,000    

小切手を振り出したとありますので、当座預金科目を使います。

当座預金が減少したので、右側(貸方)に記入します。

借方 金額 貸方 金額
仕入 450,000 当座預金 450,000

これで商品を仕入れ、小切手を振り出して支払った時の仕訳は完成しました!

当座預金を使った仕訳はこちらで詳しく解説していますので、チェックしてみてくださいね。

>>【簿記】当座預金の仕訳例!預け入れや引き出しの処理をわかりやすい事例で紹介!

 

「【簿記】当座預金とは?意味や特徴をわかりやすくお話しします!」のまとめ

「当座預金とは何なのかわかりやすく説明」のまとめ

今回は簿記の勘定科目「当座預金」とは何なのかわかりやすく解説をしてきました。

当座預金は小切手を使って預金を引き出す業務用の口座です。

利息は付きませんが、商取引を効率的にすることができ、現金を持ち運んだりする必要がないといったメリットがあります。

また、借越限度額を設定することにより、残高以上に引き出すことができる当座借越契約を結ぶこともできます。

当座預金の意味や特徴を理解したところで、応用的な仕訳のやり方もチェックしておきましょう!

関連記事:普通預金・定期預金・当座預金の違い!銀行口座の特徴を確認しよう!