風刺や教訓などが含まれた言葉を短くして昔から人々に言い伝えられてきたことわざ。
そんなことわざの中でも『どんぐりの背比べ』はとても有名ですね。
皆が大差なく似たり寄ったりという意味。
また、人のことを批判している当の本人がそれと同じような状態で人のことを言えない場合にも「あなただってどんぐりの背比べじゃん」なんていう感じで使われます。
ではどんぐりの背比べの対義語は何になるのでしょうか?
気になったので調べてみました。
どんぐりの背比べの対義語は何?

どんぐりの背比べの対義語は掃き溜めに鶴です。
掃き溜めとはゴミ捨て場と言う意味です。
そして鶴はこの場合、美しいものの例えとして使われています。
つまり、ゴミ捨て場のような汚くつまらないような場所に周囲とは比べ物にならないほど優れた美しいものがあるという意味になります。
・どんぐりの背比べ=似たり寄ったり
・掃き溜めに鶴=ありきたりなものの中に優れているものがある
確かに真逆の意味になりますよね。
他にも同じような対義語はある?
それでは掃き溜めに鶴以外にもどんぐりの背比べの対義語になるものはあるのでしょうか?
調べ結果いくつはニュアンスが近い対義語を見つけることができました。
それでは見ていきましょう。
月とスッポン
こちらもどんぐりの背比べと反対の意味になるでしょうか?
月はまん丸でスッポンも甲羅が丸く、どちらも見た目は丸いですよね。
でも月は「月のように美しい」という表現があるように美しいものを例えるものに使われるのに対して、スッポンは水底で泥や砂の中にいて見た目も醜いとされています。
したがって、2つのものの違いが大きかったりギャップがある時によく使われます。
ただし、月とスッポンの場合は1対1での比較に対して、掃き溜めに鶴は複数のものの中に1つが突出していることを意味していますので微妙にニュアンスが変わります。
雲泥の差ということわざも月とスッポンと同じような意味になりますよね。
鶏群の一鶴
【けいぐんのいっかく】と読みます。
ニワトリの群れの中に一羽だけ鶴がまじっていることから、凡人達の中に優秀な人物が1人いる際に使われます。
他にも砂のようなありふれたものの中に価値のあるものが混じっているという意味の「砂の中の黄金」や「砂の底から玉が出る」、「堆肥の中の宝石」など、鶏群の一鶴と同じような意味のことわざもあるようです。
これであなたもクイズ王?
どんぐりの背比べの対義語。
実は昔大人気だった古畑任三郎のあるシーンで話題になりました。
そのシーンとは古畑任三郎(第2シリーズ)の6話「VSクイズ王」です。
あと1問間違えれば古畑任三郎が敗退する重要な場面で出題された問題。
その問題こそ『どんぐりの背比べの逆の意味となることわざは何でしょう?』
だったのです。
数々の事件を解決してきた古畑任三郎なら簡単に答えられるはず!
しかし、古畑任三郎はまさかの回答。
「鶴の恩返し」。
じつに面白い答えが返ってきました(笑)。
いかがだったでしょうか?
どんぐりの背比べや掃き溜めに鶴など言葉の意味をしっかり理解して、ちょっとした日常会話の中で使えるようになると良いですね。
「どんぐりの背比べの対義語は?」のまとめ
・どんぐりの背比べの対義語は掃き溜めに鶴。
・掃き溜めに鶴以外も鶏群の一鶴や砂の中の黄金など意味が近いことわざもある。
・古畑任三郎、第2シーズンの6話「VSクイズ王」で「どんぐりの背比べの反対のことわざは?」という問題が出題され古畑は「鶴の恩返し」と答えた。