簿記

【簿記】小切手や手形を振り出すってどういう意味?調べてみた結果はこれ!

簿記の世界で小切手手形振り出すってよく言いますよね?

この振り出すってどういう意味なのでしょうか?

普段あまり聞くことがないのでできればきちんと意味を理解しておきたいですよね。

気になったので調べてみました!




Contents

簿記でいう振り出すという意味は?

調べてみた結果、簿記でいう振り出すとは「発行する」や「作成する」と言う意味です。

小切手を渡すタイミングは関係なく作成した時点で振り出したことになります。

「手形や小切手を発行した」と聞けばなんの違和感もありませんよね。

でも発行って紙幣を発行するとか新聞を発行するなどに使われますよね。

厳密にいうと発行は著作権者が著作物を複製し配布することを言うようですので、小切手や手形の場合はニュアンスが違います。

なので「振り出し」という言葉が簿記や会計の世界では使われているようです。

「振り出す」と出てきたら、はじめは「発行する」や「作成する」という言葉をイメージして徐々に「振り出す」という言葉に慣れていけばいいのではないでしょうか。

ちなみに小切手や手形を振り出した人を「振出人」、「支払人」と言います。

逆に受け取る方は「受取人」、「名宛人」と言います。

 

小切手や手形を振り出した時の仕訳をやってみよう

「振り出す」の意味がなんとなく分かったところで、小切手や手形を振り出したときの仕訳をしてみましょう。

何度も確認して腑に落としていきましょう!

それでははじめます。

小切手を振り出した時の仕訳

Y商店に対する買掛金300,000円を小切手を振り出して支払うことにしました。

この時の仕訳をしてみましょう。

 

まず、小切手を振り出したことにより、買掛金という負債がなくなりました。

ですので負債の減少である借方(左側)に買掛金を記入します。

借方 金額  貸方  金額
買掛金 300,000    

 

次に振り出した小切手をどう処理するかです。

小切手は資産でそれを渡したことで減少します。

と言うことは貸方(右側)に記入することになります。

小切手は自分が振り出した時には預金から引き出されることになるので勘定科目は当座預金となります。

借方 金額  貸方  金額
買掛金 300,000 当座預金 300,000

 

以上で仕訳完了です!

小切手を振り出したときの仕訳問題




あなたはZ社にPC周辺機器650,000円分を販売しました。

代金は先方が振り出した小切手を受け取りました。

この時の仕訳をしてみましょう。

 

 

答え

借方 金額  貸方  金額
現金 650,000 売上 650,000

 

はじめに商品を販売したので売上げが発生します。

ですので貸方(右側)に売上650,000と記入します。

次に先方が振り出した小切手を受け取ったとあります。

小切手という資産が増えたことになりますので借方(左側)に記入します。

そして科目ですが「先方が小切手を振り出した」とあります。

他人が小切手を振り出したものに関しては現金で記帳します。

ですので借方(左側)に現金650,000と記入すれば完成です!

手形を振り出した時の仕訳

北海道社はアクセサリー150,000円を仕入れました。

その代金の支払いとして約束手形を振り出して支払いました。

その際の仕訳をしてみましょう。

 

まず、アクセサリーを仕入れたとありますので、借方(左側)に仕入れを記入します。

借方 金額  貸方  金額
仕入 150,000    

 

約束手形を振り出したとあります。

約束手形を振り出した際は支払手形という科目を使います。

支払手形は負債ですので貸方(右側)に記入します。

ですので、

借方 金額  貸方  金額
仕入 150,000 支払手形 150,000

 

とすれば完成です。

ちなみに支払手形を振り出して、後日当座預金から引き落としがあった際には、

借方 金額  貸方  金額
支払手形 150,000 当座預金 150,000

 

と支払手形が減少し、当座預金も減少します。

当座預金を振り出したときの仕訳問題

あなたはオーディオ機器を青森社に480,000円で販売しました。

代金は同店振り出しの約束手形を受け取りました。

この時の仕訳は?

 

 

答え

借方 金額  貸方  金額
受取手形 480,000 売上 480,000

 

まず、売り上げが発生したので収益科目である売上480,000を貸方(右側)に記入します。

次に約束手形を受け取った際の仕訳です。

約束手形を受け取った際には受取手形という科目で処理をします。

受取手形は後日代金を受け取ることができる権利があります。

つまり資産になりますので、借方(左側)に480,000と記入すれば完成です。

後日、当座預金に振り込まれた場合は、受取手形(資産)が減少し、当座預金(資産)が増加するので

借方 金額  貸方  金額
当座預金 480,000 受取手形 480,000

 

となります!

 

「小切手や手形を振り出すってどういう意味?調べてみた結果はこれ!」のまとめ

小切手または手形を振り出した時に使う「振り出す」とは「発行する」や「作成する」と
いう意味に近いです。

正確には違いますが、ニュアンスは近いのでまずは「発行する」や「作成する」という
ような意味合いで覚えて、慣れていきましょう。

場数を踏めばすぐ慣れますので練習してみてくださいね。

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