簿記

仮払金の仕訳例や具体例を解説!一連の流れを初心者にもわかりやすく!

今回は仮払金の仕訳についてのお話です。

従業員が出張に行く時などによく使われる仮払金。

そんな仮払金が発生した時や清算をした時の仕訳の流れをわかりやすく説明します。

初心者にもわかるように具体例仕訳例を交えて解説していきます!




仮払金の具体例・仕訳例を解説する前に

仮払金の仕訳をする前にそもそも仮払金の意味があまりよくわからないという方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方のために、仮払金の意味やなぜ資産なのかを解説した記事がありますので気になる方はチェックしてみてくださいね。

>>仮払金の意味を初心者にもわかりやすく説明!

>>仮払金はなぜ資産なのか理由を3つの考え方にしてみました

それでは仮払金の仕訳を具体例を交えて解説します。

 

仮払金の仕訳の具体例

仮払金の仕訳は主に

・仮払金が発生した時の仕訳

・清算した時の仕訳

があります。

仮払金の仕訳はまずはじめに仮払金が発生したところからはじまります。

従業員が出張に行く際に出張費を概算で払った場合などです。

そして、仮払金は一時的に使用する勘定科目になります。

その従業員が出張から帰ってきて旅費を清算した時にも処理をします。

その際は正しい勘定科目や金額に振替処理をします。

今回は仮に払った金額が実際に使った金額より、少なかった場合と多かった場合の2パターンの仕訳をしていきます。

仮払金の具体例1:仮払金の支払い

仕訳例1)滋賀商店の従業員Cさんは出張に行くことになりました。

出張中に使う費用の概算額35,000円をCさんに現金で渡しました。

この時の仕訳をしていきます。

Cさんは出張に行くことになりましたが、出張中にいくら使うかまだわかりません。

ですので志賀商店はだいたいこれくらい使うだろうという概算額35,000円を渡します。

このケースの仕訳ですが、まず資産である現金を減少させるために、借方(右側)に記入します。

借方 金額 貸方 金額
    現金 35,000

 

そして、同じく資産の科目である仮払金を借方(左側)に記入していきます。

借方 金額 貸方 金額
仮払金 35,000 現金 35,000

 

以上で仮払金を支払った時の仕訳は完成です。

Cさんが出張から戻ってくるまで、いったんこのままにしておきましょう!

仮払金の具体例2:出張費用をすべて使わなかった時の清算

仕訳例2)Cさんが出張から戻ってきました。

そして、Cさんは受け取った35,000円のうち、電車などの移動の費用に15,000円、取引先との接待に10,000円を使ったとの報告を受けました。

そして残りの現金10,000円も受け取りました。

この時の仕訳をしていきましょう。

まず、旅費交通費15,000円と接待交際費10,000円を費用として計上します。

借方 金額 貸方 金額
旅費交通費 15,000    
接待交際費 10,000    

 

今回の出張では費用をすべて使い切らなかったようです。

現金10,000円が戻ってきましたので、その分を計上します。

借方 金額 貸方 金額
旅費交通費 15,000    
接待交際費 10,000    
現金 10,000    

 

仮払金は一時的に使う勘定科目で、残高を消さなくてはいけません。

したがって仮払金を貸方(右側)に記載します。

借方 金額 貸方 金額
旅費交通費 15,000 仮払金 35,000
接待交際費 10,000    
現金 10,000    

 

これで左右の金額が一致しました。

以上で仕訳は完成です!

仮払金の具体例3:出張費用が仮払い金より多かった際の清算

仕訳例3)滋賀商店は出張に行くCさんに、概算額35,000円を渡しました。(仕訳済み)

そして、Cさんが出張から戻り、清算をしました。

内容は移動のための費用28,000円、取引先との接待費17,000円でした。

この時の仕訳をしていきます。

今回は仮に渡した金額より出張費用の方が多くなった場合の仕訳です。

まず、先程と同様に旅費交通費と接待交際費を費用として計上していきましょう。

借方 金額 貸方 金額
旅費交通費 28,000    
接待交際費 17,000    

 

次に仮払金の残高を消すために借方(右側)に記入していきます。

借方 金額 貸方 金額
旅費交通費 28,000 仮払金 35,000
接待交際費 17,000    

 

今回は仮払い金35,000円より、実際に使った金額の方が多いことがわかりますよね。

Cさんに10,000円を支払わなければいけません。

借方 金額 貸方 金額
旅費交通費 28,000 仮払金 35,000
接待交際費 17,000 現金 10,000

 

Cさんに不足分の10,000円を支給したことにより左右が一致しました。

以上で仕訳は完成です!

参考資料:仮払金はいつまでに清算処理しなくてはいけないの?

 

仮払金の仕訳例題を解いてみよう!




これまで仮払金の仕訳例を具体的に紹介してきました。

なるべくわかりやすく説明してきたつもりですがいかがでしたでしょうか?

理解ができているか確認するためにも、ここからは仕訳の例題を解いていきましょう。

仮払金の仕訳例題1

Dさんが出張に行くことになったので、前払いで現金80,000円を渡しました。

この時の仕訳は?

 

 

答え

借方 金額 貸方 金額
仮払金 80,000 現金 80,000

 

Dさんに現金を渡したので、現金80,000円を減少させます。

そして、用途が確定するまでの間、仮払金科目を資産に計上しておきます。

ですので、上記のような仕訳になります。

仮払金の仕訳例題2

Dさんが出張から帰ってきて、旅費55,000円と接待交際費12,000円を清算し、残額は受け取った。

この時の仕訳は?

 

 

答え

借方 金額 貸方 金額
旅費交通費 55,000 仮払金 80,000
接待交際費 12,000    
現金 13,000    

 

旅費交通費と接待交際費を費用として計上し、残りのお金も受け取ったので、その分を借方(左側)に計上していきます。

そして、仮払金の残高をなくすために貸方(右側)に記入します。

これで左右の金額が同じ額になりました。

仮払金の仕訳例題3

京都社は出張に行ったEさんに20,000円を渡しました。(仕訳済み)

Eさんが出張から戻り、旅費交通費16,000円と接待交際費11,000円を清算し、不足した分は現金で支給しました。

この時の仕訳をしてみましょう。

 

 

答え

借方 金額 貸方 金額
旅費交通費 16,000 仮払金 20,000
接待交際費 11,000 現金 7,000

 

Eさんが出張から帰ってきて用途が分かったので正しい科目や金額に振り替えていきます。

まず、旅費交通費と接待交際費を費用として計上します。

そして、計上していた仮払金を減少させます。

前払いしていた20,000円より実際に使った金額の方が7,000円多いので、Eさんに7,000円を渡しました。

ですので、現金を減少させます。

これで左右の金額が一致しました!

 

「仮払金の仕訳例や具体例を解説!一連の流れを初心者にもわかりやすく!」のまとめ

今回は仮払金を使った仕訳例・具体例を解説しました。

おさらいをすると仮払金の仕訳の流れは以下の通りです。

・仮払金が発生した時

・清算した時

仮払金は一時的に使う科目なので、用途がわかったら正しい科目や金額に振り返るようにしましょう!