簿記

仮払消費税とは何かをわかりやすく解説!未払消費税との違いは何?

消費税は税金の中でも最もなじみが深い税金の一つですよね。

消費税は買い物(消費)をするたびにかかる税金です。

2019年の10月に増税があり、日本で初めて8%と10%の複数税率がはじまりましたね。

そんな注目が集まる消費税は簿記の中ではどのように扱うのでしょうか?

今回は消費税の中でも仮払消費税とは何か?」にフォーカスをしてお話をします。

また、未払消費税との違いについても解説もしています。

簿記初級者でも納得できるようにわかりやすく解説をしますので参考にしてみてくださいね。




仮払消費税を考える前に

仮払消費税の前にまずそもそもの消費税のことを考えてみましょう。

例えばあなたが税込みで110円のボールペンを購入した時、あなたは10円分の消費税を支払っていることになります。

ただ、よく考えてみると税金は国に納めるものですよね?

でもあなたは代金をお店に支払いました。

一体どういうことでしょうか?

これはお店が一時的にあなたが支払ったお金を預かって後で会社があなたの代わりに消費税を支払っているのです。

ちょっと難しいですが、よくできた仕組みですね。

 

仮払消費税とは?わかりやすく解説!

会社はどのようにして国に消費税を支払っているのでしょうか?

先ほどのお話ではあなたがボールペンを購入したことにより、10円分の消費税を受け取りました。

ただし、お店は商品等を仕入れています。

ですので仕入れの支払いの際に消費税も支払っていることになります。

消費税を国に支払う際には受け取った消費税と支払った消費税の差額を支払うようになっているんです。

そして商品を受け取った際に預かったお金は仮受消費税

たいして、仕入れる際に支払った消費税が今回のテーマである仮払消費税になります。

そして仮払消費税は資産になります。

※仮払消費税…商品を仕入れる際に支払った消費税

 

なぜ、仮払消費税は資産なの?って思った方はこちらで解説しています。

>>仮払消費税が資産なのはなぜ?納得できる考え方を調べてみました!

 

仮払消費税と未払消費税の違いは?

簿記の言葉で未払い消費税と言う言葉があります。

仮払消費税と未払い消費税の違いって何?

先ほどの消費税を支払う計算方法に戻ります。

消費税は預かった消費税(仮受消費税)と支払った消費税(仮払消費税)の差額を国に支払うというお話でした。

簿記の世界ではその差額を未払消費税と呼びます。

仮払消費税と仮受消費税の差額で支払額が決まる

消費税は決算時に仮受消費税と仮払消費税の差額である未払消費税に置き換え納税額が決定します。

そして、消費税納付時に未払金がなくなるわけです。

簿記の世界の消費税取り扱いの流れ 

 

1.仕入れ時…仮払消費税を仕入れ先に支払っている

2.販売時…お客様から消費税を預かっている

3.決算時にお客様から預かった消費税(仮受消費税)-仕入れ先に支払った消費税(仮払消費税)
=国に納める消費税(未払消費税)を算出する

4.国に消費税を納めて未払消費税を消滅させる。

 

ざっくり言うとこんなような流れになります。

 

消費税の仕訳を流れに沿って解説!




仮払消費税の仕訳を実際にやってみましょう!

先ほどの消費税取り扱いの流れに沿って仕訳をしていけば消費税に関しての理解が深まっていきます。

ただ、今回は仮払消費税にフォーカスをしています。

そして上記の中で仮払消費税が出てくるのは1の仕入れ時と3の決算時だけですので1と3を重点的に見ていきましょう。

※簿記の世界での消費税は「税抜き方式」と「税込み方式」がありますが、今回は税抜き方式で記帳をするお話です。

消費税の流れ1:仕入れ(仮払消費税)の発生

あなたはD商店からノートを30,000円(税抜)で仕入れました。

代金は現金で33,000円(税込)で支払いました。

なお、あなたの会社は税抜きで記帳をしています。

この時の仕訳をみていきましょう。

まず、現金33,000円を支払ったので資産の減少である貸方(右側)に33,000
と記入します。

借方  金額 貸方  金額
    現金 33,000

 

次に、税抜きで30,000円分の仕入れをしました。

仕入は費用ですので借方(左側)に30,000と記入します。

借方  金額 貸方  金額
仕入 30,000 現金 33,000

 

最後に消費税に相当する額は3,000円(33,000-30,000=3,000)になります。

仮払消費税は資産になります。

ですので借方(左側)に3,000と記帳すれば完成です。

借方  金額 貸方  金額
仕入 30,000 現金 33,000
仮払消費税 3,000    

 

消費税の流れ2:販売時(仮受消費税)の発生

D商店から仕入れたボールペンを全て売上げ90,000円(税抜)になった。

代金99,000(税込)はすべて現金で受け取った。

借方  金額 貸方  金額
現金 99,000 売上 90,000
    仮受消費税 9,000

 

先ほどもお伝えしたように今回のテーマは仮払消費税ですので詳細は省略しますが、現金99,000円を受け取って、90,000円を売り上げた時に預かる消費税は9,000円ですので上記のような仕訳になります。

消費税の流れ3:国に納める消費税(未払消費税)を算出

決算時に仕入れた際に支払った仮払消費税3,000と販売した際に受け取った仮受消費税9,000円の差額を求め、国に支払う消費税(未払消費税)を計算した。

まず、決算にあたり負債である仮受消費税は国に支払う義務がなくなったので負債の減少である借方(左側)に9,000円と記入します。

借方  金額 貸方  金額
仮受消費税 9,000    

 

同様に仮払消費税も仮受消費税から差し引くので減少されます。

ですので資産の減少である貸方(右側)に3,000円と記入します。

借方  金額 貸方  金額
仮受消費税 9,000 仮払消費税 3,000

 

最後に受け取った消費税(仮受消費税)9,000円-支払った消費税(仮払消費税)3,000円の差額である6,000円(未払消費税)を記入します。

未払消費税は負債になりますので貸方(右側)です。

借方  金額 貸方  金額
仮受消費税 9,000 仮払消費税 3,000
    未払消費税 6,000

 

以上で完成です!

消費税の流れ4:消費税を支払う

先ほどの消費税(未払消費税)6,000円を現金で支払った。

借方  金額 貸方  金額
未払消費税 6,000 現金 6,000

 

現金で6,000円を支払ったので未払消費税が消滅(負債の減少)しました。

これで消費税の支払いは無事完了しました!

 

「仮払消費税とは何?未払消費税との違いもわかりやすく解説!」のまとめ

・仮払消費税は商品などを仕入れる際に仕入れ先に支払った消費税のことです。

・商品を売り上げた時に受け取る消費税(仮受消費税)と仕入の際に支払った消費税(仮払消費税)の差額が国に納める消費税の額で未払消費税と言う。

・未払消費税は国に消費税を支払った時点で消滅する

いかがでしたでしょうか?

消費税を仮に受け取ったり支払ったりしているので仮払消費税・仮受消費税って言うんですね。

今回は仮払消費税にフォーカスをしてお話をしましたが、初歩的な消費税の流れも把握できたのではないでしょうか?

参考にしてみてくださいね!