簿記

【借入金の仕訳】現金や当座預金で借りてから返済や支払利息まで!

今回は簿記での借入金の仕訳についてのお話です。

お金を借り入れた時の仕訳はどのように処理すればいいのでしょうか?

実際にお金を借りて現金当座預金入金された時の仕訳返済時の仕訳、借入金の返済時に支払う支払利息について簿記初心者にもわかるように解説していきます!




Contents

借入金の仕訳をする前に

借入金の仕訳のやり方をお話をする前にもし、そもそも借入金が何なのかわからない方は
下記リンクをチェックしてみてください。

借入金の基本的な説明をしています。

>>簿記】借入金とは何かをわかりやすく解説!

 

それでは借入金の仕訳を流れに沿ってみていきましょう。

 

借入金の仕訳:入金時(現金・当座預金)

まず、借り入れをした時の仕訳です。

取引先から借り入れをすることがあります。

また、会社を大きくするため、または資金繰りの為などの理由で銀行からお金を借り入れることもあります。

借入をした時に現金で受け取った場合と当座預金に振り込まれた場合の仕訳をしていきましょう。

借り入れた時の仕訳(現金)

それではまず、借入をしてお金を現金で受け取った場合の仕訳をしていきましょう。

例1)S商店はT社から借り入れを行いました。

借入額は50,000円で現金で受け取りました。

この時の仕訳は?

まず現金で50,000円を受け取った仕訳をしていきましょう。

現金という資産が増えたので借方(左側)に記入をしてきます。

借方 金額   貸方 金額
現金 50,000    

次に借入金の仕訳です。

借入金は後で返済する義務がありますので負債になります。

負債の増加は貸方(右側)に記入しますので、

借方 金額   貸方 金額
現金 50,000 借入金 50,000

となります!

借り入れた時の仕訳(当座預金)

次に借入金が当座預金に入金された際の仕訳をみていきます。

当座預金という勘定科目も現金と同様に資産のグループに属しています。

例2)U社は銀行から450,000円の借り入れを行った。

借り入れたお金は当座預金に入金された。

この時の仕訳をしてみましょう。

まず、当座預金に450,000円が入金されましたので

借方 金額   貸方 金額
当座預金 450,000    

次に借入金の仕訳ですが、先ほどの現金の場合と同じように負債の増加となりますので、貸方(右側)に記入します。

借方 金額   貸方 金額
当座預金 450,000 借入金 450,000

以上で借入金が当座預金に入金された際の仕訳が完成しました!

 

借入金の仕訳:支払利息




お金を借りた際、その報酬として利息を支払います。

そして、利息を支払った際に使う勘定科目は支払利息になります。

今度は支払利息の仕訳をみていきましょう。

借入金の仕訳(利息の支払い)

例3)U社は銀行からの借入金の利息として30,000円を支払いました。

利息は現金で支払いました。

この時の仕訳をみていきます。

まず、利息を現金で支払いましたので資産である現金が減少します。

借方 金額   貸方 金額
    現金 30,000

利息を支払いますので、支払利息という勘定科目を使います。

支払利息は費用になりますので、借方(左側)に記入していきましょう。

借方 金額   貸方 金額
支払利息 30,000 現金 30,000

以上で利息を支払った時の仕訳は完了しました。

簿記初級の方は出題範囲外になりますが、3級では支払利息の算出も出題されます。

今回は借入金が450,000円でした。

借り入れた金額が450,000で年利率が10%、借入期間が8か月だった場合、支払う利息は30,000円になります。

年利率=450,000円×10%=45,000

借入期間は8か月です。

年利率45,000÷12か月=1か月の利息3,750円

8か月分の利息=3,750円×8か月=30,000

 

借入金の仕訳:返済と利息

最後に借入金を返済した時の仕訳をしてきます。

負債である借入金を返済したので、負債を減少させます。

また、今回は先ほどお話しした支払利息も一緒に仕訳をしていきます。

借入金の返済と利息の支払い

例4)V社は銀行から借りていた240,000円を現金で返済し、同時に利息12,000円も支払った。

この時の仕訳をみていきましょう。

まず、借入金240,000円と利息12,000円を現金で支払ったとあります。

資産である現金が減少しますので、貸方(右側)に記入していきます。

金額は252,000円(240,000+12,000)です。

借方 金額   貸方 金額
    現金 252,000

次に借入金の返済の仕訳です。

負債である借入金を返済したので借方(左側)に記入していきます。

借方 金額   貸方 金額
借入金 240,000 現金 252,000

最後に利息分の仕訳をしましょう。

利息を支払ったので支払利息という勘定科目を使います。

支払利息は費用になりますので、借方(左側)に記入しましょう。

借方 金額   貸方 金額
借入金 240,000 現金 252,000
支払利息 12,000    

借方と貸方の合計が一致しましたね。

これで借入金の返済と利息の支払いの仕訳が完了しました!

 

「【借入金の仕訳】現金や当座預金で借りてから返済や支払利息まで!」のまとめ

今回は借入金の仕訳の方法をご紹介しました。

お金を借り入れて現金で受け取ったり、当座預金に入金されてから、返済するまでの流れが
つかめたのではないでしょうか?

また、お金を借り入れた時には利息が発生しますので、支払利息の仕訳も一緒にご紹介しました。

今回のご紹介した例を参考にして、仕訳の練習をしてみてくださいね。

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