簿記

【簿記】貸付金とは何かをわかりやすく解説!なぜ資産なの?

今回は勘定科目「貸付金」をテーマにしてお話をします。

貸付金とはどういったものなのでしょうか?

字をみるとお金を貸し付けることはわかりますが、どういった時に使うか、仕訳はどうするのか迷ってしまうこともありますよね?

そして貸付金は資産の要素(グループ)になりますが、なぜなのでしょうか?

はじめて簿記を習う方にもわかりやすく解説をします!




貸付金とは?わかりやすく解説!

それでは貸付金の説明をしてきましょう!

まず読み方ですが、「かしつけきん」と読みます。

英語ではloan(ローン)と言うようです。

ローンと聞くとお金をどこかから借りるというイメージがありますが…。

それでは貸付金はどのような時に使われるのでしょうか?

貸付金の説明

友達や家族などでお金の貸し借りをすることがありますよね?

当然、企業同士でもお金の貸し借りをすることがあります。

得意先や仕入れ先など、取引先から金銭を貸してほしいと依頼があったとします。

そしてあなたの会社が承諾しお金を貸しました。

その際に簿記では貸付金という勘定科目で処理をします。

また、取引先だけではなく株主や従業員などの企業の内部でお金を貸し付けた時にも貸付金は発生します。

ちなみにお金を借りた方は借入金(かりいれきん)で処理をすることになります。

 

貸付金が資産なのはなぜ?

貸付金は資産・負債・収益・費用・純資産のグループの中で、資産に該当します。

資産は現金や土地などの「財貨」や売掛金などの「債権」のことを言います。

今回は後者の債権に注目しましょう。

債権とは現金などを後日受け取ることができる権利のことですよね。

貸付金もお金を貸したら後で返してもらえる権利があります。

なので資産になるのです!

貸付金がどの要素(グループ)に属するかわからなくなったら「お金を貸したら返してもらう権利を得た、なので資産だ!」とイメージできれば良いですね!

 

貸付金の仕訳例(発生・回収・受取利息) 




これまで貸付金についてわかりやすく説明をしてきました。

ではお金を貸した時、どのように仕訳をすればすればいいのでしょうか?

ここでは貸付金の仕訳例をみていきます。

1.貸付金が発生した時の仕訳、2.お金を貸したことによって受け取った受取利息の仕訳例、3.回収した時の仕訳をご紹介します。

それでははじめていきましょう!

貸付金の仕訳例1:発生した時

まずは貸付金が発生した時の仕訳をしていきましょう。

例)あなたはL社から依頼を受けて、現金を350,000円貸し付けました。

この時の仕訳をしてみます。

まず、現金を貸したので、現金を減少させましょう。

資産である現金が減少したので貸方(右側)に記入します。

借方 金額  貸方 金額
    現金 350,000

そして貸付金を記入します。

先ほどお伝えしたように貸付金は資産になります。

資産の増加は貸方(左側)になりますよね。

借方 金額  貸方 金額
貸付金 350,000 現金 350,000

以上で貸付金が発生した時の仕訳は完了です!

貸付金の仕訳例2:受取利息を受け取った時

お金を貸し付けるとそのお礼として利息を受け取ることになります。

貸付金の利息を受け取った時の仕訳例をみてみましょう。

例)あなたはL社に対する貸付金の利息8,750円を受け取りました。

利息は現金で受け取りました。

この時の仕訳をしていきましょう!

まず、現金を受け取りましたので資産が増えました。

資産の増加は借方(左側)になります。

借方 金額  貸方 金額
現金 8,750    

そして、受け取った利息の仕訳をしていきます。

受け取った利息は受取利息という勘定科目で仕訳をしていきますよね。

そして受け取った利息は収益になります。

収益は貸方(右側)になりますので、

借方 金額  貸方 金額
現金 8,750 受取利息 8,750

となります。

 

※今回の貸付金は年利5%で貸付け、貸した期間は6か月という設定で問題を作りました。

350,000円を年利5%で貸したとすると、
年利=350,000×0.05=17,500
そして、貸付期間は6か月ですので
17,500÷6=8,750円
となっていることがわかります。

日商簿記3級では利息の計算も出題範囲になりますが初級では計算までは求められません。

 

貸付金の仕訳例3:回収した時

これまで貸付金が発生した時の仕訳と受取利息を受け取った時の仕訳をみてきました。

今度は貸したお金を回収した時の仕訳をみていきましょう。

例)L社に貸し付けた350,000円を利息8,750円とともに現金で受け取った。

この時の仕訳をしていきましょう!

まず、貸したお金350,000円と利息8,750円を現金で受け取りました。

合わせて358,750円現金で受け取ったことになりますので

借方 金額  貸方 金額
現金 358,750    

となります。

次に貸したお金が戻ってきたので貸付金がなくなります。

資産である貸付金を減少させるので貸方(右側)に記入していきます。

借方 金額  貸方 金額
現金 358,750 貸付金 350,000

最後に受取利息の仕訳をします。

仕訳例2と同じように受取利息を計上します。

受取利息は収益になりますので、貸方(右側)に記入しましょう。

借方 金額  貸方 金額
現金 358,750 貸付金 350,000
    受取利息 8,750

これで仕訳が完了しました!

利息を回収した時に気を付けること

今回は貸付金の回収を現金で行った際の仕訳例をみてきましたが、銀行振込などで返済されることもありますよね?

その時に気を付けることが1つあります。

それは銀行振込手数料です。

銀行で振り込みをすると振り込み手数料がかかりますよね。

もし、その手数料を相手が負担するのであれば特に何もする必要はありません。

ただし、振込手数料があなたの会社が負担することになれば手数料を含めた仕訳をしなくてはいけなくなりますね。

例えば、M社に120,000円を貸し付けました。

M社が返済した際にあなたの普通預金に振り込んだとします。

M社が銀行の振込手数料110円を負担する場合、あなたは特に手数料の仕訳をする必要ありませんので

借方 金額  貸方 金額
普通預金 120,000 貸付金 120,000

となります。

しかし、あなたが銀行の振込手数料110円を負担することになった場合はこのようになります。

借方 金額  貸方 金額
普通預金 119,890 貸付金 120,000
支払手数料 110    

貸したお金は振込手数料110円を差し引かれて普通預金に入金されます。

そして、支払手数料110円を費用として計上します。

このように銀行の振込手数料をあなた自身が負担するときには手数料も含めた仕訳をするようにしましょう。

 

「簿記の貸付金とは何かをわかりやすく解説!なぜ資産なの?」のまとめ

今回は貸付金の解説と仕訳例をご紹介しました。

貸付金は企業間でお金の貸し借りがあった際に、貸した側が仕訳をする時に使う勘定科目です。

貸付金はお金を貸して後日返してもらうことになります。

後で返してもらえる権利があるので資産の要素(グループ)になります。

今回ご紹介した例を参考に問題を解いていくとだんだんと仕訳に慣れていきますよ!

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※貸付金と売掛金・立替金・前払金の違いについてこちらで解説しています。

>>貸付金と売掛金・立替金・前払金との違いは何?