簿記

未収入金と未払金・売掛金・預り金・貸付金との違い【簿記初心者】

今回は未収入金と他の勘定科目の違いについてのお話です。

簿記の仕訳をする時に名前が似ていたりまだ科目の内容をよく理解していなくて、どの科目を使って良いのかわからない時ってありますよね?

そんな方にもわかるように未収入金未払金売掛金預り金貸付金との違いをなるべく分かりやすく解説しました。

違いを理解して実践できるようにしましょう!




未収入金と未払金・売掛金・預り金・貸付金との違い

それでは未収入金と「未払金」、「売掛金」、「預り金」、「貸付金」との違いについて解説をしていきます。

未収入金とその他の科目の違いを理解するにはまず、未収入金の意味を理解しておく必要がありますよね。

未収入金はざっくり言うと営業取引によるもの以外で販売(売却)をして、後で代金を受取る権利を得た時に使う勘定科目です。

未収入金の意味や事例はこちらでも解説していますのでまだ理解していないという方はチェックしてみてくださいね!

>>【簿記初心者向け】未収入金とは?事例を交えてわかりやすく解説!

未収入金と未払い金の違いは?

まずは未収入金と未払い金との違いです。

営業取引以外のものを後払いで売却した時に使う科目が未収入金であるのにたいして、未払金は逆の意味とも言えます。

未払金は営業取引以外のもので後払いで購入した時に使う勘定科目です。

営業取引以外のものとは消耗品や社用車、営業取引ではない備品やもの、水道光熱費などが
例に挙げられます。

ですので、未収入金は資産、未払い金は負債のグループに属しています。

 

例1)山形商店は福島社に社用車を780,000円で売却しました。

代金は翌月末に受け取ることになっています。

この時の山形商店の仕訳は

 

借方 金額 貸方 金額
未収入金 780,000 車両運搬具 780,000

となります。

営業取引以外で取引が発生して、代金を後日受け取ることなっていますので、未収入金科目を使って、資産を増加させます。

そして、社用車という資産を売却したので減少させていきます。

一方、福島社は社用車を後払いで購入したことになります。

 

借方 金額 貸方 金額
車両運搬具 780,000 未払金 780,000

社用車を手に入れたので資産を増加させます。

次に営業取引以外のものを後払いで購入したので、未払金科目を使って仕訳をします。

未払金は後で代金を支払わなければならない債務ですので負債になります。

ですので、貸方(右側)に記入します。

商品や製品など、営業取引以外で後払いで売却をしたら未収入金、購入したら未払金を使うようにしましょう!

・未収入金…営業取引以外のものを売却し、代金を後で受け取る権利を得た時に使う科目
・未払金…営業取引以外のものを購入し、代金を後で支払う義務が生じた時に使う科目

 

未収入金と売掛金の違いは?




次に未収入金と売掛金との違いです。

この未収入金と売掛金との違いを理解しておくことはとても重要なことです。

未収入金と売掛金はともに資産のグループに属しています。

売掛金は会社の営業活動をしていく中で得た債権です。

例えば会社の製品や商品を販売し、後払いで代金を受取ることになった時に使う科目です。

 

例2)秋田商店は商品500,000円分を売上げ、代金は翌月末払いとした。

 

借方 金額 貸方 金額
売掛金 500,000 売上 500,000

商品を販売したので収益が発生し、代金は後払いになるので売掛金科目で資産を増加させます。

たいして、未収入金は営業活動以外のものを販売・売却し、代金を後日受け取る権利を得た時に使う科目です。

 

例3)株式会社宮城は1,000,000で購入した土地を同価格で売却し、代金は月末に支払うことになった。

 

借方 金額 貸方 金額
未収入金 1,000,000 土地 1,000,000

今回の例では土地という自社の製品ではないものを売却して代金を後日受け取る権利を得ました。

ですので、売掛金ではなく未収入金という科目を使います。

どちらも後で代金を受取る債権を得るということには違いはないのですが、営業取引なのか、それ以外の取引なのかを判断して使い分けるようにしましょう!

・売掛金…営業取引の中で商品や製品など、掛けで販売した時に使う科目
・未収入金…固定資産などの営業取引以外のものを売却し、代金を後で受け取る権利を得た時に使う科目

 

未収入金と預り金との違いは?

未収入金は商品以外ものを購入した時に使いますが、預り金は何かを購入した時に使う科目ではなりません。

預り金は会社が一時的にお金を預かった時に使う科目です。

一般的な例が給与の時の社会保険料や所得税ですよね。

会社は従業員に給与を支払うときに従業員が負担する社会保険料や源泉徴収税をいったん預かります。

預かったお金は預り金科目で記入します。

そして、預かったお金は後日従業員の代わりに国や税務署に納めることになります。

 

例4)給料日に従業員に給与300,000円を現金で支払いました。

その際、従業員の社会保険料45,000円を差し引いて支払いました。

 

借方 金額 貸方 金額
給与 300,000 現金 255,000
    預り金 45,000

 

まず給与を支払った際の仕訳をします。

給与は会社に取って費用ですので借方(左側)に記入します。

そして、社会保険料を差し引いた255,000円を現金で従業員に支払っています。

さらに、従業員が負担する社会保険料を預かるので預り金科目で記入をします。

預り金は後日従業員に代わって支払う義務がありますので負債のグループになります。

・未収入金…営業取引以外のものを売却し、代金を後で受け取る権利を得た時に使う科目
・預り金…お金を一時的に預かった時に使う科目

 

未収入金と貸付金の違いは?

今度は未収入金と貸付金との違いです。

営業取引以外のものを後払いで購入した時に使う未収入金にたいして、貸付金はお金を貸した時に使う勘定科目です。

お金を貸す相手は取引先や会社の人間など様々です。

 

例5)新潟商店に現金600,000円を貸した。

 

借方 金額 貸方 金額
貸付金 600,000 現金 600,000

 

まず、現金で300,000円支払った仕訳をします。

そして、資産である貸付金を借方(左側)に記入します。

貸したお金は後で返してもらいます。

後で返してもらえる権利を得たことになりますので、仮付金は資産になります。

同じ資産に属する科目ですが、使い方は全く異なりますね。

・未収入金…営業取引以外でものを売却し、代金を後で受け取る権利を得た時に使う科目
・貸付金…取引先や従業員などにお金を貸し付けた時に使う勘定科目

基本的な貸付金の内容についてはこちらでも解説していますので、チェックしてみてください。

>>貸付金って何?わかりやすく解説!

 

「未収入金と未払金・売掛金・預り金・貸付金との違い【簿記初心者】」のまとめ

今回は未収入金と間違えやすい勘定科目である「未払金」、「売掛金」、「預り金」、「貸付金」との違いについて解説しました。

・未収入金…営業取引以外のものを売却し、代金を後で受け取る権利を得た時に使う科目

・未払金…営業取引以外のものを購入し、代金を後で支払う義務が生じた時に使う科目

・売掛金…商品や製品などを掛けで販売した時に使う科目

・預り金…お金を一時的に預かった時に使う科目

・貸付金…取引先や従業員などにお金を貸し付けた時に使う勘定科目

似たような意味で使い分けが難しいものからそもそも根本的に意味が違うものまで紹介してきましたが、何度も練習して場慣れすることが大切です!

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