簿記

未収入金と未収金・仮払金・前受金・買掛金との違いは?【簿記初級】

前回に続き未収金と他の勘定科目との違いについてのお話をします。

簿記初心者の方にとって次から次へと出てくる勘定科目を覚えるのはかなり大変ですよね。

ちゃんと覚えたつもりでも、本質を理解していないといざ試験で出題されたり、実際に仕訳をする時にわからなくなってしまうことってありますよね。

今回は未収入金未収金仮払金前受金買掛金との違いについて簿記初級者向けに解説をしていきます。




未収入金と未収金・仮払金・前受金・買掛金との違い

まず、未収入金ですが、営業取引以外でものを売却して代金を後で受け取ることになった場合に使う勘定科目です。

詳しくはこちらで解説をしています。

>>【簿記】未収入金の意味は?事例を交えて初心者にもわかりやすく解説!

未収入金の意味をきちんと理解したうえで未収金・仮払金・前受金・買掛金との違いを学んでいきましょう。

それでは解説をしていきます!

未収入金と未収金の違いは?

まずは未収入金と未収金の違いについてです。

調べてみた結果、未収入金と未収金の違いは特にないようです。

さらに調べてみたところ日商簿記試験で平成28年から未収入金が標準科目となったようです。

ですので、簿記試験を受験する方は未収入金科目で出題されるので、こちらで覚えておいた方がいいでしょう。

もし会社など実務でどちらを使えばいいか迷っている方は会社が使っている方の科目を使えばオッケーです。

 

・未収入金と未収金は同じ意味だが、日商簿記では未収入金が標準科目になっている

 

未収入金と仮払金の違いは?

次に未収入金と仮払金の違いについてです。

未収入金が営業取引以外でものを売却した時に未回収代金を記帳するために使う科目です。

 

例1)茨城商店は社用車(簿価600,000)を600,000円で売却し、代金は後日受け取ることになった。

 

この時の仕訳は

借方 金額 貸方 金額
未収入金 600,000 車両運搬具 600,000

 

になります。

それにたいして、仮払金は従業員などが出張や買い物などに行く際に正確な費用がわからないのでざっくりした金額を渡した時に使う勘定科目です。

 

例2)従業員が出張に行くことになり、旅費を概算で現金120,000円分渡した。

 

借方 金額 貸方 金額
仮払金 120,000 現金 120,000

 

未収入金と仮払金はどちらも同じ資産になりますが、使い方は全く異なりますね。

 

・未収入金…営業取引以外のものを売却し、後日代金を受け取ることになった時に使う勘定科目

・仮払金…従業員の出張時などに正確な金額がわからないので概算の金額を渡した時に使う科目

 

未収入金と前受金の違いは?




今度は未収入金と前受金との違いについてです。

未収入金は商品以外のものの売却代金を後払いで受け取る時に使う科目なのにたいして、前受金は商品等の注文を受けた時に内金として一部・または全部の金額を前もって受け取った時に使う勘定科目です。

例3)栃木商店は商品の注文を受けた際に、内金として現金300,000円を受け取った。

 

借方 金額 貸方 金額
現金 300,000 前受金 300,000

 

前受金は後日商品を引き渡す義務が発生するので負債のグループになります。

 

・未収入金…営業取引以外のものを売却し後日代金を受け取る権利を得た時に使う勘定科目

・前受金…注文を受けた時に、内金として一部または全部の代金を前もって受け取った際に使う勘定科目

 

未収入金と買掛金の違いは? 

最後は未収入金と買掛金との違いについてです。

未収入金が営業取引以外でものを売却し、代金を後日受け取ることになった時に使う科目なのにたいして、買掛金は商品を後払いで購入した時に使う科目です。

 

例4)群馬商店は千葉株式会社から商品950,000円を仕入れました。

なお、代金は翌月末に支払うことになった。

 

借方 金額 貸方 金額
仕入 950,000 買掛金 950,000

 

買掛金は負債のグループに属しています。

未収入金と買掛金の違いがまだ理解できていない方は未収入金と未払金の違いも把握できていない可能性があります。

未収入金と未払金との違いはこちらでお話しています。

>>【簿記初級者向け!】未収入金と未払金・売掛金・預り金・貸付金との違い

 

・未収入金…営業取引以外のものを売却して、代金を後日受け取ることになった時に使う勘定科目

・買掛金…商品を掛けで仕入れた時に使う勘定科目

 

「未収入金と未収金・仮払金・前受金・買掛金との違いは?【簿記初級】」のまとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は未収入金と「未収金」、「仮払金」、「前受金」、「買掛金」との違いについてお話をしました。

・未収入金…営業取引以外のものを売却して、代金を後日受け取る権利を得た時に使う勘定科目

・未収金…未収入金と意味は同じだが、日商簿記では未収入金の方が標準科目になっている

・仮払金…従業員の出張時などに正確な金額がわからないので概算の金額を渡した時に使う科目

・前受金…商品等の注文時に、内金を受け取った際に使う勘定科目

・買掛金…商品を掛けで仕入れた時に使う勘定科目

実は同じ意味のものから全く意味の異なるものまで紹介してきました。

色んな科目が出てきて覚えるのが大変ですが練習して慣れていきましょう!