簿記

【簿記】未収入金の仕訳例をご紹介!発生してから入金時までを解説!

会社で使うことがなくなった備品や社用車、建物や土地などを売ったりすることがありますよね。

そんな時に簿記で使用する未収入金という勘定科目。

今回はそんな未収入金仕訳例をご紹介します。

発生してから入金時までを簿記初心者でもわかるように解説していきます。




Contents

未収入金の仕訳をする前に

未収入金の仕訳例を紹介する前に、未収入金って何なの?って思う方もいらっしゃるでしょう。

そんな方はそもそも未収入金とは何なのかをできるだけわかりやすく解説していますのでチェックしてみてくださいね。

>>未収入金とは何なの?事例を交えて初心者にもわかりやすく紹介!

それでは未収入金の仕訳例をみていきましょう。

 

未収入金の仕訳例

未収入金は商品以外のものを売却して、代金を後払いにした時に使う勘定科目です。

商品以外のものとは備品や車両運搬具・建物・土地といった固定資産と呼ばれるものです。

流れとしては売却した時と、入金した時の2つの仕訳があります。

では順番に見ていきましょう。

未収入金が発生した時の仕訳例

まずは未収入金が発生した時の仕訳例です。

仕訳例1)あなたの会社は持っていた土地を2,000,000円で売却しました。

代金は後日(月末)受け取ることになりました。

この時の仕訳をしていきます。

まず、資産である土地を売却しました。

資産が減少したことになりますので、貸方(右側)に記入していきます。

借方 金額 貸方 金額
    土地 2,000,000

次に借方です。

土地を売却して代金は後日(月末払い)受け取ることになっています。

商品以外のものを後で受け取る権利を得たことになりますので、資産である未収入科目を記載します。

借方 金額 貸方 金額
未収入金 200,000 土地 2,000,000

これで未収入金が発生した時の仕訳が完成しました!

【未収入金】入金時の仕訳例

今度は入金時の仕訳例です。

後払いとしていた代金が入金されたらどのように仕訳をすればいいのでしょうか?

仕訳例2)月末になり、土地売却分の代金2,000,000円を現金で回収しました。

この時の仕訳をしていきます。

まず、現金で受け取ったとありますので、資産の増加分の仕訳をしていきます。

借方 金額 貸方 金額
現金 200,000    

次に貸方の仕訳です。

現金を受け取ったことにより、代金を受け取る権利が消滅しました。

ですので資産である未収入金を減少させます。

借方 金額 貸方 金額
現金 200,000 未収入金 2,000,000

以上で入金時の仕訳が完成しました!

 

未収入金の仕訳例題




これまで未収入金の基本的な仕訳方法をみていきました。

それではいくつか未収入金の仕訳例題を解いていきましょう。

未収入金の仕訳問題1

岩手商店は使わなくなった社用車を100,000円で売却しました。

ただし、岩手商品はまだ代金を受取っていません。

この時の仕訳は?

 

 

答え

借方 金額 貸方 金額
未収入金 100,000 車両運搬具 100,000

社用車を売却したとありますので、資産を減少させます。

社用車は「車両運搬具」という勘定科目を使います。

そして、後日代金を受取る権利が発生します。

その代金は社用車を売却したものですので商品以外のもので得た権利です。

ということは未収入金科目を使いますので、借方に記入していきましょう。

未収入金の仕訳問題2

仕訳問題1で売却した社用車の代金100,000円を受け取ったので普通預金に入金した。

この時の仕訳は?

 

 

答え

借方 金額 貸方 金額
普通預金 100,000 未収入金 100,000

代金を受取り普通預金に入金したとありますので、資産が増加します。

したがって借方(左側)に記入していきます。

代金を受け取ったことにより、代金を受取る権利がなくなったわけですから未収入金を減少させます。

資産の減少は貸方(右側)になりますので、未収入金科目を減少させましょう。

未収入金の仕訳問題3

青森商会は土地を3,500,000円で売却し、代金は月末に受け取ることにしました。

なお、この土地は3,000,000で購入したものです。

この時の仕訳をしていきましょう。

 

答え

借方 金額 貸方 金額
未収入金 3,500,000  土地 3,000,000
    固定資産売却益 500,000

仕訳例でご紹介した内容と異なる点が出てきましたね。

実際に購入した価格と売却した価格が異なります。

まず、購入した土地の価格は3,000,000です。

その土地を売却したので資産を減少させる仕訳をしていきます。

そして売却額は3,500,000円で月末に受け取ることになっていますので、未収入金科目を
借方に記入していきます。

そして、購入した価格より販売した価格の方が高いので収益が発生することになります。

収益が発生する際は固定資産売却益という科目を使い記入していきます。

これで借方と貸方の合計が一致します。

※逆に購入した額より安い価格で販売した場合はその差額を固定資産売却損という科目で費用計上します。

 

未収入金の仕訳問題4

仕訳問題3で3,500,000円で売却した土地の代金を受取り、ただちに普通預金に入金した。

この時の仕訳をしてみましょう。

 

 

答え

借方 金額 貸方 金額
普通預金 3,500,000  未収入金 3,500,000

売却した土地代3,500,000円を普通預金に入金したので、資産である普通預金科目が増加します。

それに伴い、代金を受取る権利がなくなりましたので未収入金が減少します。

したがって貸方(右側)に未収入金科目を記入していきます。

 

「【簿記】未収入金の仕訳例をご紹介!発生してから入金時までを解説!」のまとめ

未収入金科目を使った仕訳例を解説してきました。

発生してから入金されるまでの流れが分かったのではないかと思いまます。

未収入金は固定資産を売却した時などに使う勘定科目です。

今回は紹介しませんでしたが、土地以外の固定資産は耐用年数に応じて減価償却費を計上して費用化しなくてはいけなかったり、じつはけっこう複雑な要素があります。

今回は基本的な仕訳になりますので、基礎をしっかり理解して次のステップに進みましょう!

>>Amazonで簿記問題集を見てみる

 

>>楽天で簿記の問題集をチェックしてみる