銀行預金の一種である当座預金。
個人にはあまりなじみがないですが、企業ではよく使われる決済手段の一つです。
小切手や手形で取引をすることができるので、現金を持ち歩く必要がないなどのメリットがあります。
そして普通預金や定期預金との違いの一つに通帳がありません。
では当座預金はなぜ通帳がないのでしょうか?
また日々の取引はどのように確認すればよいのでしょうか?
Contents
当座預金はなぜ通帳がないの?
当座預金とは:
・当座預金…会社が開設した当座預金口座で小切手や手形を使って預金を引き出す業務用の口座
になります。
当座預金は銀行と契約をすれば限度額の範囲で残高以上の引き出しができる当座借越契約を結ぶことができます。
デメリットとしては普通預金などのような利息は付きません。
そんな当座預金はなぜ通帳がないのでしょうか?
気になったので調べてみることにしました。

当座預金口座に通帳がない理由
会社が日々多くの取引をしています。
しかも時には煩雑で多額のお金のやり取りがあります。
当座預金は膨大な取引きを小切手や手形で決済できるとても便利な口座です。
言わば決済用の口座なんです。
この小切手や手形で決済できるということが当座預金の最大のメリットと言えます。
もし仮に、当座預金に通帳があったとしたら、日々の膨大な取引が記帳されるわけですので、とても不便ですよね。
大企業になると、すぐに通帳を使い切ってしまうことになります(笑)。
ですので、決済用の口座である当座預金は通帳で管理するのには向いていないのです。
逆に普通預金や定期預金は日々の入出金が少ないので、通帳で管理する方が便利なんですね。
当座預金での日々の取引を確認するには
お伝えしたように当座預金は通帳での管理には向いていません。
では通帳の代わりにどうやって管理しているのでしょうか?
銀行は当座預金を持っている企業に当座勘定照合表という照合表を月に1回~数回送付します。
企業の経理担当者はその当座勘定照合表を定期的に見て日々の取引内容を確認しているんですね。
逆に普通預金を照合表で管理するとわずかな取引にたいしても送付する必要がありますので手間になりますよね。
しかも照合表の送付には手数料がかかります。
やはり普通預金は照合表ではなく通帳での管理、当座預金は照合表での管理が向いているようです。
ただ、最近ではインターネットで当座預金の状況を把握できるようになってきています。
これなら入出金や残高の状況をいつでも把握できますね。
「当座預金はなぜ通帳がないの?取引はどうやって確認すればいいの?」のまとめ

当座預金は小切手や手形を使って預金を引き出せる便利な口座です。
そして、当座預金は業務用の口座で日々膨大な取引を決済するするため、通帳で管理するには不向きです。
その代わり、当座勘定照合表という照合表が銀行から送られてきて取引や残高を確認することができます。
最近ではインターネットを利用してリアルタイムで当座預金の取引を確認できる金融機関が増えてきています。